トタール・シューン

ドイツ語を勉強しにドイツへやってきたニートの日常などです。

日本から歯ブラシを持っていくか悩んだあの日

ドイツへの留学を決め、渡航の日も決まり、荷物の準備を始めようとしたとき、まず悩んだのが「何を日本から持って行って、何を現地で買えばいいのか」の問題でした。

 

これについてわたしからアドバイスができるとすれば、

「その国の人がその国で不自由なく暮らしているということは、日本人も”日本”を極度に求めなければ、生活で必要なものはすべて現地で手に入る」

ということです。長い🫠

 

例えば、歯磨きの習慣がない国へ旅行や留学、お仕事にいくのであれば、あたりまえですが歯ブラシと歯磨き粉を現地で買うことは難しいでしょう。

そういった場合を除けば、大げさな言い方になりますが、手荷物ゼロで出発したってお金と住処さえあれば一定レベルの生活はすぐに手に入るのです。

 

わたしの失敗談的なお話になりますが、下記もろもろはドイツに持っていって後悔したものです。(重量の超過料金で痛い目見たのです。)

・衣服、タオル(1週間洗濯なしで生きていける量を持ってきた)

・シャンプー、コンディショナー

・歯ブラシ、歯磨き粉

 

ここで大事なのが、留学先の自分の拠点近くにドラッグストアや洋服、雑貨を買うことのできる施設があるのかを渡航前に下調べしておくということです。

わたしの場合、ドイツのベルリンが初期スポーン地だったので、ドラッグストアも徒歩圏内、大型ショッピングモールも徒歩圏内、家電屋さんも徒歩圏内という超好立地だったということもあって、ドイツですべてを揃える選択が可能だったとあとから知り、スーツケースにいろいろ詰め込んでしまったことを後悔したのです。

さらにいえば、ドイツは日本とは水の質が異なります。その水に合わせて作られたドイツ製のシャンプーやコンディショナー、化粧水や歯磨き粉を使ったほうがなんだかんだ現地で生活していく上では身体のコンディションの面でも良かったりもするので(知らんけど)、「現地でものを揃える」ことに関するメリットは意外と多いのではないかと思います。

 

日本製のほうがクオリティが高いから、日本製のものをわざわざ持っていくというのもQOLを上げるためには大事かと思いますが、留学のすべての期間をまかなえるだけの量を持っていけない限り、結局は現地の商品を使うことになるので、だったら早いうちから現地製品に慣れてしまえばいいじゃないというのがわたしのずぼらな考えです。

 

現在我が家にある衛生用品の類はすべてドイツのドラッグストアで買ったものです。

製品の仕様にて多少のカルチャーギャップを感じることはありますが(歯ブラシの毛がいかつかったり、ボディーソープがジェル状のものばっかりだったり)、これらに対して生活していくことが嫌になるほどのストレスというものは感じません。

例えば、ドイツのピーラーは刃が持ち手に対して縦についています。そのため手の動かし方や使い心地が日本の一般的なピーラーとはかなり異なります。とはいえこのピーラーに慣れてしまえばどうということはないのです。

日本のピーラーとドイツのピーラー

 

 

まとめますと、外国にいこうかなという人はとりあえず持ち物リストを作ったら、グーグルマップなどで留学先の拠点周りをバーチャル散歩しましょう。もしドラッグストアが近くにあったのなら持ち物リストの衛生用品について持っていくか持っていかないかの再検討をするのがいいかと思います。近くに洋服を買える施設があれば、洋服類について再検討、家電を買えるお店があったのなら家電について再検討していくのがよいのではないでしょうか。

 

ただしこのパターンで荷物少な目で出発したときの難点として、渡航後にいろいろ買い足してどかっと荷物が増えてしまうということがあります。一定期間後の引っ越しを検討している場合、増えた荷物を運ぶ方法について難儀してしまう可能性があります。そこに関してはごめんなさい、知ったこっちゃありません。

 

日本にいると、日本が島国のせいなのか、わたしはなぜだか日本以外の国が本当の意味での異国に思えてきてしまい、その得体のしれない異国でちゃんと生活していくためにとたくさんのものを”保険として”日本から持っていってしまいました。大いなる失敗です。

海外にでて海外は”異国”ではないというのを身をもって知ったのがこれまた日本を出てみてよかったなという大きな点でもあります。あたりまえのお話ですが。