ベルギーへ旅行に行ってきました!!!!!11月に!!
ドイツにきて早1年半、ヨーロッパのほぼ真ん中にいながら出不精を貫いてきましたがようやくドイツ国外への旅行です。一人旅ではなく英語話者との二人旅でした。
ベルギーのブリュッセルへ4泊5日、行きも帰りも6時間のバスにのってチョコとワッフルの旅です。
1日目
早朝出発のバスに乗ってブリュッセルへ向かいました。お昼過ぎにブリュッセルノードに到着、そこから10分ほど歩いてホテルへ。
朝ごはんの時間すら惜しんで睡眠にあてていたわたしたちは朝からオレオ数枚しか食べておらず、チェックイン後は一息つく間もなく、部屋に荷物を置いて昼食を食べに街へ繰り出したのです。
空腹すぎると人はラーメンを食べたくなるの法則に従って、事前リサーチしていたお店へ直行です。
とってもおしゃれです。こちらのラーメン屋さんの付近、こんな感じで大きなガラス窓とネオンの看板のお店が多く、てっきりこれがベルギーのイケてるお店の象徴なのかと思いましたがどうやら違うようです。たぶん。
そしてなぜこのお店を選んだかというと、名前が日本っぽいというのとベジのラーメンがあったからです。またまた新しいセオリーのご紹介となりますが、The Japanって感じの名前、例えば「SAKURA」、「FUJI」、「YUKO」、「KIZUNA」、日本語の教科書序盤で出てきそうな簡単な文「OISHII OSUSHI」、「YASASHI AJI」などは日本料理屋さんではありますが、日本人がやっているお店じゃない可能性が高いのです。
当時わたしの舌はブリュッセルに来てもなお日本を求めていたので、上述のセオリー+ドイツ歴1年半の直感でUmamido Ramenに行くことに決めたのでした。
店員さんはどっからどう見ても日本人ではありませんでしたが、おいしいラーメンとおビールをいただき、この後の予定をざっくり相談し、満足満腹でお店をあとにしました。
ここで豆知識。ドイツ(少なくともベルリン、フランクフルト)もそうですがブリュッセルも一つの都市としては東京と比べてしまうとそんなに大きくありません。体感としては都市の端から端まで電車であれば1時間もかからず移動できちゃうんじゃないかと思います。なんならもっと短時間で行けちゃうかも。知らんけど。いや本当に適当言ってます。
なのでわたしたちはラーメン屋さんをあとにその足で小便小僧を見に行きました。
小さいんですよねえ。そして街角にいきなり現れる。特別感というのはまったくなくて、小学校にあった二宮金次郎の銅像レベルのひっそり感。とはいえやはりブリュッセルのエースなので飾り付けと人だかりでそこらはカバー。立派な観光名所っぽく仕上がっていました。
旅の疲れもあるのでホテルへ戻ります。
今回の旅のサブテーマは「ワッフルを食べつくす」です。わたしが勝手に定めました。1日1ワッフルがミッションです。ホテルの部屋で冷え切った身体を少し温め、再び街へ。一件目のワッフル屋さんはこちらです。
初ワッフルインベルギー。こちらのお店を選んだ理由は店内にイートインスペースがあったこと、営業時間がちょうどよかったことです。小雨の降る中ワッフルを抱えてホテルに帰り、冷たくなったワッフルを食べるのが嫌だったのです。
ベルギー(ブリュッセル…?)のお店では基本的にリエージュ風とブリュッセル風の2種類のワッフルがあります。言葉で説明するのは難しいので諦めますが、今回のこちらのワッフルはリエージュ風です。いわゆる日本人的にいうベルギー風ワッフルです。トッピングを選べてこちらはミルクチョコとホイップクリームです。
ワッフルといえばのイメージ図をもとにトッピングを選んでみましたがべらぼうに甘かったです。甘さの強烈さに地のワッフルの良さもわたしにはもはや判断できませんでした。甘くて美味しかったです。
ラーメン屋さんでもそうでしたが基本的にメニュー表には英語の表記もあります。フランス語、オランダ語がわからなくても英語で単語がわかればどうにかなります。
糖分もしっかり摂取してよき気分になったのでホテルへ戻ります。1日目これにて終了です。
2日目
ホテルでの朝食です。バイキング形式でここにはワッフルが!わたしはほかの食べ物に目がくらんで、ワッフルの分の胃の隙間を用意することができず今回は断念です。
朝食会場で今日の予定を立てました。今日はブリュッセル市外へおでかけです。
ルーヴェン
ブリュッセルノードから電車で15分ほどの小さな都市です。いわゆるヨーロッパな町並みで教会や教会っぽいいかつい建物がたくさんありました。
街の中を散策してオメメに幸せを届けたのち、わたしたちはアントワープへ向かいました。こちらも電車で一本。
アントワープ
アントワープはなんといってもフランダースの犬でおなじみ聖母大聖堂がある町です。
なんならわたしたちはその大聖堂のためにアントワープへ赴いたのです。
語彙力足りないことが悔やまれますが、ほんとうにきれいで迫力すごくて神秘的で、それにくわえてフランダースの犬のノスタルジー効果で感情の迷子でした。入場料がかかるのですが、教会内に入って損はないと思います。中も外もめちゃくちゃに綺麗です。
ちなみにアントワープの玄関口でもある駅校舎もとんでもなくとんでもないです(綺麗です。)息をのむ美しさってやつです。写真も撮りましたが、不思議なことに目で見る美しさの3分の1ほどの美しさしか再現されておりませんでしたので、実際に行って体感していただければと思います。
ブリュッセルへ戻ります。
ブリュッセル
先ほども触れましたがブリュッセルは意外とコンパクトな観光地で、どこかにいこうとすれば必ずと言っていいほどグランプラスを通ります。
グランプラスはブリュッセルといえばの大定番観光スポットです。といってもいわゆる広場です。
見ての通り、とってもとってもきれいです。(伝われ)
この旅一番のお気に入りスポットといっても過言ではありません。
何度通っても広場に足を踏み入れた瞬間の、壮大さが一気に目の前に広がる感動はすんごかったです。夜には期間限定かはたまた常時なのか不明ですがプロジェクションマッピングのショーが行われていました。
夜ごはんですが、懲りることなくお寿司を食べました。日本食です。おいしかったです。ホテルに帰る途中でミッション消化、ワッフルを買って食べました。
リエージュ風のワッフルです。前日学んだわたしはこの日はトッピングなしです。持ち帰りのみで、回転率は速かったですがそれでも常に行列の絶えない人気店です。
外はサクサク、なかは…正直ふわふわだったかもちもちだったか忘れてしまいましたが、とても美味でした。甘すぎることなくバターが香って最高でした。
食べながらホテルへ。これにて2日目終了です。
3日目
朝食でワッフルミッション消化を試みましたが、本日すでに品切れ…?そもそも用意されていなかったのか、残念ながらワッフルを食べることはできませんでした。
この日は市内巡りに決定。
音声案内付きの市内周回バス(Tootbus)のチケットをオンラインで購入し出発。バスに乗り込んで運転手さんに「初めて乗るぜ」的なことを伝えてオンライン購入で入手したQRコードをバス内の読み取り機にピッします。運転手さんからイヤホンをもらい、適当に席に着き、手近なイヤホンジャックにもらったばかりのイヤホンを差し込み、言語を選び、、、、準備完了です。日本語の音声案内もありました!!!AIによる読み上げでしたが、英文をそのまま日本語翻訳したとき特有のんんんっ???って感じはなく、ジョークが効いた楽しい案内でした。
市内観光にあたり、もうひとつ観光者向けのチケットをこれまたオンラインで購入しました。ブリュッセルカード(Brussels Card)です。1日から3日の任意の期間で使えるカードで、ミュージアムや観光スポットの入館料がタダになったり割引価格で入れちゃうという夢の代物です。
ってことで最初の目的地はアトミウムです。
いつかの万博のシンボルとして建てられたオブジェです。個々の球体内は万博に関する展示やアトミウムのあれやこれやの資料が飾ってあります。展示等々に興味がない、もしくは英語で書いてあるキャプションなんて読む気にならんという方でも、球体内に入っているという事実に興奮できる方であればチケット買う価値ありです。球体間の移動はエスカレーター(スペースマウンテンみたいだった)と階段です。チケットはブリュッセルカードで割引でした。
周回バスにのり音声ガイドを聞きながらブリュッセル中心地へ戻ります。
そして腹ごしらえです。
本日のワッフルはしょっぱい系です。おそらくブリュッセル風。ポーチドエッグの下には炒めたマッシュルームがたくさんありました。とっっても美味しかったです。
カフェだったのでもちろんカップチーノも美味しかったです。カップチーノなんて近所のパン屋さんで買うやっすいやつか、スーパーによくある自販機のでしか飲まないので、お高いカップチーノ飲むたび牛乳の甘さにいっつも感動してしまいます。
カフェで元気を取り戻し、お次はベルギーのビールの歴史について学べるBelgian Beer Worldに行きました。ブリュッセルカードで入場料無料です。
ミュージアムなので、”英語でキャプションを読む”という試練が待ち構えているわけですが、ミュージアム内、展示もポップでモダンな感じで目だけでも楽しめます。実際に身体を動かしてビール製造のいろはを学んだりにおいや音でビールを感じたり、いろいろと工夫がたくさん詰まった素敵な場所だったので、最悪英語がまったくだめでも楽しめるかと思います。最後らへんに自分の今の気分にあうビールを選んでくれるゾーンがあり、モニターに映るバーテンダーみたいな人からの質問に答えると最終的におすすめビールを何種類か紹介してくれます。
さらに楽しくなっちゃうポイントとして、入場チケットには施設最上階にあるビアバーの1杯サービス券がついているのです。かなりの品ぞろえの中から飲んでみたいビールを選び、学んだばかりのビールの歴史に思いをはせながら美味しいビールを味わうことができます。
ビールを五感と脳みそで楽しんだので、そろそろ帰ります。3日連続での外食はなんだか気が引けたので、帰り道のスーパーで夕飯とビールを買いホテルへ。ビールを飲みながら持ってきたパソコンでワンピースをみて3日目は終了です。
4日目
朝食会場にワッフルの姿なし。
市内周回バスチケットとブリュッセルカードの残り時間ももう少しあったので、4日目も当然のごとく市内巡りです。
周回バスは2つのルートがあり、前日乗ることのできなかったルートにこの日は乗りました。大きい門や公園、EUの建物など見て回りました。
バス降車後は、ほんとにほんとに寒くて、骨の髄まで液体窒素になってしまった身体を温めるためにカフェで暖をとることにしました。
こちらはブリュッセル風のワッフルです。寒さで思考がストップしたのか、バニラアイスとチョコレートがトッピングされたワッフルに加え、飲み物はホットチョコレートをいただきました。甘いけど美味しい。お店の雰囲気もノスタルジーな感じで素敵でした。
(胃が)休む間もなくチョコレートについて学べるミュージアム、Choco-Story Brusselsへ。こちらもブリュッセルカードで入場料無料です。
施設受付にて音声案内の端末を渡されます。対応言語が何種類かあるみたいですが日本語があったかどうかは定かではありません。。。展示品の近くにキャプション等はなく、完全に音声ガイドでのみのミュージアムです。ところどころにミニゲームを楽しめる場所があったり、実際にチョコを食べ比べることができる場所があったりしました。
ミュージアムの最後のスペースでは、ボンボンショコラの実演もありました。
ベルギー土産を買うための知識をいくつも仕入れることができました。「はいこれベルギーのお土産。このチョコはこれこれこういうものなんだって…etc」とてもすてきなスモールトークができるようになるかと思います。なぜだか1枚も写真をとらなかったのですが、とても楽しかったです。
ブリュッセルでは11月後半だったということもあり、いたるところでクリスマスマーケットが催されていました。夕飯はそこで済ませようということになったのですが、食べ物系でベジのものを見つけることができなかったので、ひとまずホットワインをのんでチルしました。っといっても外はとても寒いので、これまたベルギー名物のひとつでもあるフライドポテトを買って空腹をしのぎつつホテルへ帰ることにしました。
ベルギーのフライドポテトの特徴はカリッカリなところらしく、二度揚げをすることで独自のカリカリ食感を生み出しているようです。
ケチャップ、マヨネーズなどなどソースを一緒に買うこともできますが、ソースなしでも十分美味しかったです。わたしが買ったお店だけかとは思いますが、ポテトから少しお魚のにおいがしました。揚げ油のせいかと思われますが、この魚臭さがある種、フレーバーのような働きで、ソースなしでも飽きることなく食べれたのかもしれません。知らんけど。
ポテトのあとにがっつり夕食を食べるのも何なので、前日の残りのスナックとビールを片手にこの日もまたワンピースを見てから就寝しました。
5日目
ベルギー最終日です。
朝食会場にはこの日もまたワッフルはありませんでした。さらにはこの3日間主食として美味しくいただいていたクレープの姿もない。。。少し悲しい朝です。
夕方出発のバスに乗る予定なので、少しだけ市内を散策してお昼ご飯を食べるスケジュールです。
教会に行きました。ステンドグラスがたくさんある教会でした。午前中にいったということもありたくさんの光がステンドグラスを通して教会内に差し込み、とても幻想的な空間でした。中心地からは少し離れますがおすすめスポットの一つです。
行きたいところリストをすべて消化し、特にやりたいこともなければ、すでに歩き疲れてしまったのでカフェでのんびりバスの時間まで待機することに。
ブリュッセル市内にたくさん店舗のあるワッフル屋さんです。イチゴとバニラアイスのワッフル。イチゴの酸味とバニラの甘味がちょうどよく、わたしのなかのデザートワッフルランキング第一位となった美味しきブリュッセル風のワッフルです。
ベルギー旅行はこれまでです。バスに揺られて再びドイツへ。
思ったこと
ベルギーの公用語はフランス語、オランダ語、ドイツ語です。
ブリュッセルではフランス語(と思われる言葉)をよく耳にしました。
そこでふと疑問に思ったことが、母国語が自国の名前じゃない言葉なのってどんな感覚なんだろうということです。
わたしの母国語は日本語、わたしは日本生まれ日本育ちの日本人です。いままで意識をしてきたことはなかったけど、ドイツに来てから、日本語をしゃべれることがわたしにとっての日本人としてのアイデンティティのひとつなのだと気がつきました。日本で生まれ、日本人が長い年月をかけて進化させてきた言語だからこそ、日本語を母国語にしているということが日本人であるための大事な要素だとも思えてきたのです。
ドイツに滞在してドイツ語を学んでいる今も、ドイツ語を勉強しているから、もしくはドイツ語を使ってドイツ人と会話をすることができるから、ドイツにいられる的な、ドイツ語を通してドイツの滞在が許可されているような感覚が少しあるのです。
ベルギー人にとって母国語は”ベルギー語”ではありません。生まれたときからそばにある言語という観点でいえば、その言語がその国の名前を冠してようがしてまいが、大した問題ではないのかもしれませんが、ベルギー人たちにとっての母国語はわたしが日本語に抱いているような感覚とは少し違うのかなあなんて考えてしまいました。
そういう独り言です。