ドイツの大学でのあれこれ
こんにちは。先週から夏休みに入り、課題に本気を出す前の最後の束の間ということでのんびりだらだらしているボッチです。
いつかどこかで聞いた、海外大学生は長期休暇中が一番ガチっているというのは本当にそうで、現にわたしも1つの小レポート(ワード15枚くらい書かなきゃいけない…)とそれよりも小さめなエッセイ(といってもお題何でもありってわけじゃなくて講義で扱った内容について自分で質問決めてそれについて考察していくみたいな感じで5ページくらい書かなきゃいけない)の課題、そして9月の中旬にはセミナーの口頭試験が待ち構えております。小レポートが一番重い課題で、参考文献たくさん読んで目次もちゃんと作ってもう適当になんてやってられないものなのですが、口頭試験もそれはそれで結構ハードで、セミナー中に扱った文献(たぶん7、8個)の内容について聞かれるからそれらをしっかり読み込まなくてはいけないのです。
ドイツ語が母国語じゃない自分からすると、「読む」ことがすでに高カロリーで、そこから「理解する」、「アウトプットする」が続くので大変すぎます。このアウトプットもドイツ語でしなくてはならないので、ちゃんと言いたい内容にあった単語を使えるかとか、そもそも質問を聞き取れて理解できるかとかもう考えるのも嫌になっちゃうくらいの心配事に悩まされています。
っていうのがこの夏休みに待ち構えている試練たちなのですが、そもそも学期というのはどんな感じで始まって、進んで、終わるのか。っていうのをドイツへの留学に興味ある方々にお伝えできればなとおもい今回この記事を書くにいたりました。
わたしは現在2学期目が終わり、次の秋学期からは3学期目となるタイミングです。
学期の始まり、ないしその少し前にすることは日本でも同じかと思いますが、時間割組みです。
ドイツの大学では留年という概念はほぼないようなもので、ただただ単純に大学側が用意した必須講義、必須ゼミをすべて履修していくというようなシステムです。基礎→応用のように順番が決まっているものも中にはありますが、基本的には自分のタイミングで講義、ゼミを取ることができます。最終的に必須科目をすべてとって卒論かければいいわけなので、一応3年での卒業が目安となっていますが、のんびりやろうが、ダッシュでやろうがそれは個人の自由ってわけです。
わたしはできれば3年で卒業したいと思ってはいますが、無理して授業を詰め込むと、学期末にテスト5個とか、長期休暇中にレポート3つとかはちゃめちゃなことになりかけてしまうので、ややゆっくりペースで頑張ってます。
(わたしが通っていた)日本の大学では選択科目的なのがあって、必須科目だけでは必要単位に届かないから各自興味ある講義やゼミなどで足りない分を補填していましたが、ドイツの大学ではそんな感じの自由さはありません。
セミナーについては学生数が多いということもあり、同じ学期中に同じ科目のものが何個か内容・時間のバリエーション違いであったりするのでそこからどれか一つを選んだりはありますが、基本的には開講時間を見ながら自分のキャパを考慮しつつ時間割を組んでいくことになるかと思います。
授業については3種類あります。(うちの大学だけかも???)
ひとつがVorlesungといっていわゆる講義です。
大きめの教室で教授が前に立ちあれこれと話します。日本と違うところは、学生たちがかなり積極的に教授に質問するというところでしょうか。わからないところや、質問があるとみんな手を挙げて主張します。教授もそれを見かけたらほぼ必ず話をいったんストップして手を挙げている学生を指します。評価方法は大抵が試験です。
ふたつめとみっつめがSeminarとProseminarです。
正直いまだに違いがよくわかっていませんが、どちらも小さめの教室に集まって講義でやったことよりも深いテーマについてみんなで学びあったり話し合ったりするものです。二つの違いは聞くところによると定員人数らしいのですが、人気度によっても参加人数が変わるのでまだあまり違いにピンと来ておらず、どっちがどっちだかお伝えすることができないといったところです…
評価方法はさまざまで、Hausarbeitという小レポートのような小論文なようなものを書かされたり、はたまた口頭試験やプレゼン、今期ではディスカッションってのもありました。
学期中はただただ大学に通って、セミナーで扱う参考文献があれば事前に読んだり、課題があったらそれをこなしたり、普通の大学生のような生活です。
わたしは前学期では7コマ、今学期は7コマ取ってて週に3回くらい大学に行ってました。学期中にアルバイトは普通にできます。とはいっても優秀じゃないわたしがいうことなのでなんとも言えませんが。ただ一人暮らしの資金を稼ぎきるには難しいかもです。そもそも週に20時間しか働けないので、物理的に厳しいかもです。
語学力についてですが、わたしは大学入学前にDSHという大学が開催している語学試験で記述で72%、口述で80%のDSH-2、C1レベル相当のドイツ語力で学生生活をスタートさせました。
教授が言ってることは(自称でしかありませんが)パワポからの情報も込みで6割~7割くらい理解できている感覚です。その日の分のパワポデータは事前に配られることが多いので講義前にざっと見てわからない単語を事前に予習しとくと理解度がもう少し高くなります。
他学生と会話しなくちゃいけない場面は意外と少なく(ボッチだからってのもあります。むしろそこにしか原因はないかもですが)、孤独というところを見て見ぬ振りすれば困ることも特にありません。ちなみに(うちの学部の)ドイツ人は基本的に優しいです。話しかけたり、質問したりするといつも優しく答えてくれます。それでも日常生活ではほんのりと壁を感じるのは、おそらく外見からだけのイメージで「どこから来たの?」と聞くような質問がタブー視されていることも大きいかなって最近思います。移民が多い国なので、移民2世・3世がたくさんいます。ドイツで生まれ、育ってきたのによそ者扱いをするような質問は相手を嫌な気持ちにさせかねないのです。触らぬ神に祟りなし的な感じでよくわからないものはよくわからないままにしておこうって感じの雰囲気を感じます。なので日本だったら圧倒的スモールトークの話題になるであろう「どこ出身?」が、あきらかアジア人のわたしには禁句レベルの言葉になってしまっています。ドイツ人たちのやさしさともとれるけど、基本的に待ち姿勢のコミュ障にはきつい話です。
学期終わりには試験が待ち構えています。テスト勉強頑張りましょう。
今のご時世、ChatGPTといっしょにお勉強するのもよい戦略です。一問一答をしたりして対策してました。
そして長期休暇中は書き物系の課題にいそしむわけです。
うちの大学では提出期限の3日前まではそのセミナーの登録を解除できるので、どうにもこうにも期限に間に合わん…!ってときはいっそ登録解除して次学期以降にもういっかい1から履修しなおすという強硬手段もとれます。2回不合格になると退学になるので背に腹は代えられぬというわけです。
この長期休暇でのHausarbeitの課題が人生初のドイツ語ガチ長文チャレンジなのでどうなるかは未知数ですが、ひとまず思いつめすぎずに頑張っていこうと思います。
質問等あればいつでもどうぞ!
ベジタリアンの端くれが思うこと
ベジタリアンとなり早2年強。ベジタリアンの生活を通して達成したいことがあったわけでもなく、身近にいるベジタリアンたちに興味をもって始めたこの生活。
ふと原点にもどり、なぜわたしはベジタリアン生活を続けているのか、あんなに美味しく食べていたお肉を断ってまでこの生活を通してなにを成し遂げたいのかを少し考えてみました。
以前ドイツでのベジタリアン生活について書いた記事がありますが、わたしがここまでベジ生活を続けられているのはドイツのスーパーマーケット事情、レストラン事情がベジタリアンに優しく、生活に苦も無く不自由もないためこうだらだらと今に至るわけです。
日本を離れてからベジタリアンについて思うこと - トタール・シューン
動物に優しくありたい。
わたしは動物がとても好きです。ひとりで動物園に行きますし(動物園の是非はひとまず置いといて…)、街中の鳥にも心がときめきます。道で犬とすれ違えば自然と口角が上がってしまいますし、野良猫がいたなら反射で携帯のカメラを起動させてしまいます。
ベジタリアンやビーガンの人たちの一つの理念として、無駄な殺生を減らすというものがあるかと思います。動物好きのわたしはもちろんこの意見十分理解できます。
自分が健康に過ごしていくため、必要な栄養素を補うために、動物を殺生する。食料として消費するために動物の命を管理する。これらに反対するために肉食をやめるということかとは思いますが、なんだか最近この構図が、ないしこの構図に対しての自分が、いじめ現場をただ傍観しているだけの人間と同じように思えてきてしまいました。中学校のとき学年集会で、傍観者はいじめの加害者とほぼ同じようなもんとの話がありました。かといって「肉食辞めようよ!」と声高らかに主張するのも多様性を重んじる今の社会風潮に反するようで、そして一部の過激派ビーガンたちに同調するようで嫌なのです。
たしかに、この殺生のサイクルに自ら参加しないこと、肉食の消費に関与しないことで、殺されていく動物たちの数が減ることがあるかもしれません。(ここでのわたしの疑問は、直接的に殺生されゆく動物たちの数が減るのか、それともフードロスの問題に成り行くのかですが…)
だけどきっとこの方法では、劣悪な環境しか動物たちに提供できないような畜産業者にはベジタリアンやビーガンらの理想や思いを響かせることはできないんじゃないかと思えてきたのです。
殺生の数は減るかもしれないけど、不自由な生活を余儀なくされている動物たちの割合を変えることはできないんじゃなかということです。
この世から肉食がなくなる可能性はきっとゼロです。だったら、少しでも多くの動物たちが生まれてから死ぬまで幸せに過ごせる環境にいられる世界を目指すほうが現実的ではないかと思うのです。
ドイツでは食肉のパッケージにそのお肉がどんな環境で育てられてきたかの表示がついています。
檻の中で過ごした、放牧されるような環境で育ったなどの表示です。 *1
動物たちに配慮している畜産業者からお肉を買うことで、その畜産業者を応援する、ひいては動物たちに優しい畜産がマーケットの今のブームなんだってことになれば、きっと畜産環境の最低ラインもどんどん底上げされていくこともあり得ない話ではありません。
動物たちに優しくありたいと思うのなら、わたしは肉食を通して、現状を変えていく努力をするほうが、よっぽど効果的なのではないかと思い始めたというお話です。
なにせわたしは経済やマーケティング二関しては全くのゼロ知識なのでこれらの分析はただの想像でしかありません。
そしてもちろん、いい環境で育ったお肉を買うなら価格が割高になってしまいます。
お肉は命をいただいているのだから、高級品という立ち位置であってくれたほうが逆にいいのかもしれないですね。
わたしはといえば、基本的にはベジタリアンの生活を続けていくつもりです。
ただ月に1、2回はお肉食べようかなあと考えているところです。もちろんお肉を食べるとなれば、アニマルウェルフェアに配慮されたお肉を選びたいので、自炊でのみになるかと思います。
日本にいるときは肉食が当たり前だったし、ベジやビーガンは過激派の行動が目立っていたせいでその理念やこころざし自体が野蛮な印象になっていたので、ここまで真剣に肉食について考えることはなかったけど、ドイツにきて、違うタイプの世間の常識に触れて、”視野が広がった”からこそ、いま自分なりの答えがでてきそうな感じです。
ドイツ語の魅力を語りたい
魅力を魅力的に語れるほどわたしの文章力はよくはないのですが、なんとなく日ごろ感じているドイツ語の楽しさをご紹介できればなってことで今日はドイツ語について書いていきます。よろしくおねがいします。
まずは昔話なのですが、
わたしがドイツ語を勉強し始めたきっかけは大学で語学が必修科目だったからです。とはいえ外国語の必修単位なのでもちろん英語でもよく、1学期目、2学期目では慣れているしすでにいろはは知っている英語を履修していましたが、あるとき気づいてしまったのです。
わたしにはもう伸びしろがないということを。
中学から始まった英語学習ですが、頭がよくなかった私は英語に対して”感覚”でしか向き合ってきませんでした。
Sがどうとか、Oがどうとか、なんとなくで一応やってはいましたが、正直理解しきっていなかったし、 文法という概念をもって英文を読んではいませんでした。
英語教育に力をいれている高校に入学し、週の3分の1ほどの時間を英語にあてていたわたしですが あいかわらず英語は感覚的に読み、聞いていました。
それでも学力の伸びを感じていたのは ひとえに時間の暴力といってもよいでしょう。
英語で本や新聞を読んだり、暇さえあれば映画やドラマを見ていました。ほんとにたくさんの時間、英語に触れあってきたのです。
大学入試のセンター試験では、7割から9割の間をさまようレベルの英語力でした。 できるときとできないときの差が激しく、基礎がなってないことがここからも見て取れます。
大学での英語の授業は、日本語がほぼ通じないネイティブによって行われ、 内容も文法や長文を解いていくというより、英語の映画を字幕なしで見て それについて英語で感想文を書くというものでした。
1学期目の成績、悪い。2学期目の成績、悪い。 この時点で英語学習に対してのモチベーションはほぼゼロに近く、 自分の成績の悪さを授業のせいにしたり、講師のせいにしたりしてストレスを発散してみたりしましたが、 最終的に行き着いた答えが「わたしにはもう伸びしろがない。」 でした。今振り返ってみれば英語を感覚でしかやってこなかったということがわかるのですが、当時のわたしはなにがだめで、なにをすれば英語がもっとできるようになるのかがわかっていなかったのです。
英語なんてもう辞めてやるってことで、英語の代わりになにかしらの言語の授業を取ることになったのでした。 時間割の都合上、取れそうな授業が中国語かドイツ語だったのです。
話は少し高校時代へとさかのぼるのですが、わたしの友人が言った興味深い格言をここでご紹介します。
「ドイツ語は世界で一番汚い発音の言語だ」
この言葉を聞いたその瞬間のわたしのドイツ語に対する知識など、春香クリスティーンがザブングルのネタをドイツ語してたのを聞いたことがある程度で、なんとなく汚そうな気がするけどようわからんなあといった具合でした。
中国語とドイツ語。どっちが面白そうかなと考えたときに、頭で再生された友の声。
世界一汚い発音とはどんなもんなんだろうとの興味からドイツ語を選択したのでした。
実際にドイツ語を学び始めてみると、発音の汚さがどうこうよりも、そのシステマティックな文法構造にとても面白さを感じました。
動詞は文の2番目に来ること、形容詞の語尾変化に例外がなく、パターンにそって変化していくこと。ドイツ語は語尾変化のオンパレードですが、そのすべてがほぼパターン化されており、パターンを覚えて文を組み立てていくのがパズルを解いているみたいでとても楽しかったのです。
英語を感覚でやってきたからこそ、文法としっかり向き合って新しい言語を学んでいくことがとても新鮮で、だからこそドイツ語学習にどんどんはまっていったのでした。
文法
ドイツ語の文法はけっこう堅苦しいです。
さきほどもちらっと書きましたが、動詞は基本的に文の2番目に置かれます。英語でいう関係文的な文では文末に動詞が来たりしますがこれもまた絶対ルールなので、基本は2番目、関係文では文末。とすっきり構造が特徴です。動詞の位置がわかると、文構造を理解するのにも役立ちます。(ちなみに主語は1番目か動詞のすぐ後ろにくるのもこれまたルールです。)名詞の1文字目は大文字なのもドイツ語の特徴です。そして形容詞はくっつく名詞の文での役割によって語尾が変化するので単語の語尾をみて形容詞かどうかを判断できます。やっかいなのがなにも変化しない副詞などになるのですが、ここまでくると文のなかで余っているよくわからない単語がだいたいそこらへんの品詞になってくるのです。
こうやって一つの文を眺めながら宝探し的な感覚で動詞やらなんやらの品詞を予想していくのが楽しいのです。
そして文法をある程度覚えたら、覚えた文法に従って変化させるものは変化させ、語順を守って単語を並べていけば、あっというまに意味の通るドイツ語の完成なのです。
いわれるがままレシピ通りの材料全部混ぜて、型に入れて、オーブンで焼いたらはちゃめちゃに美味しいケーキができちゃったみたいな感動です。
発音
問題の発音ですが、いくつか汚いという概念に接触していそうな発音はありますが、おおむね普通です。
なんなら英語と違って、だいたいの単語がアルファベットをそのまま読むだけでOKなので簡単です。例外もいくつかありますがほんの数種類だけなのでなにも怖いことはありません。とはいえ日本人がラ行でひとまとめにしているRとLの発音の違いには苦戦すること必至です。
ネイティブのドイツ語をたくさん聞いてきた今振り返るならば、おそらく「CH」と「R」の発音のことをかつて友人は汚いと表現したのではないかと思います。
CHについては面白そうな動画見つけたのでよければどうぞ
(3:31からがちょっとあれなCHの発音です。)
Rについてはこの動画のいたるところで聞けるとは思いますが、のどをカーってしながら発音する感じです。痰の詰まってる人がペッする前の音みたいな感じです。方言的な感じで巻き舌っぽく発音することもあるそうですが、標準語はカーってパターンだと思います。
いうてわたしはドイツ語の発音大好きです。なんとなくラップをしているような雰囲気がかっこいいからです。発音というより、リズム感といったほうがよいかもですが。
たぶんドイツ語は単語の初めにアクセントがつくので少しリズミカルに聞こえるんじゃなかろうかって思ってます。
…
いつかまたドイツ語について語りたくなった時のために余力を残すこととして今回はこれにて失礼します。
ちなみにジンギスカンの歌やモスカウなんかもドイツ語だったりします。
ドイツで大学に入学する
日本への一時帰国からドイツに戻ってきて約4か月、なんだかんだで進路が決まって、この秋から大学へ通うこととなりました。(2024年秋)
我ながらギリギリを生きてきた4か月だったので備忘録でも思い出せる範囲でつけていこうかなという所存です。書いてある内容はわたしのおぼろげな記憶をもとにしているので信憑性が薄めです。質問いただければその際に全力でありたっけの資料を見返してお答えするのでお気軽にどうぞ…🐟
大学進学を決めたわけ
ドイツで自立するべくいろんな将来を思案してみた結果、最終的に大学に行こうとなりました。そのいろんなパターンを一度ここで整理しながら振り返りたいと思います。
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職業訓練制度-Ausbildung
”自立する” そう考えたときまず候補にあがったのが職業訓練(Ausbildung)の制度を利用するということです。いわば日本でいう専門学校のようなもので、3年ほどかけてその職業について学ぶ制度です。
この職業訓練には様々な種類があり、わたしが実際に応募したのは以下の二つで、次の理由で辞退またはあきらめました。
金細工の専門学校(Berufsfachschule)(3.5年)
金やその他の金属を用いて指輪などのアクセサリーを作る技術を学ぶ学校。週5日で授業があり、7学期の期間を通して伝統的な手工業を習得します。
入学のための適性試験があり受かることができたのですが、機材・材料費などがあまりにも高かったこと(合格通知とともに初めて費用についての案内がきた)、金細工師1本で生計をたてることが難しいこともあって辞退しました。
この専門学校の出願に際して必要だったのが(たしか…)、履歴書、語学の証明書(B1)、高校の卒業証明(英語訳)、証明写真、申請用紙です。なかでも語学の証明書と高校の卒業証明は、役所的なところで書類が有効であることを証明(beglaubigen)してもらう必要がありました。書類提出は郵送で行いました。
しばらくすると、メールで適正試験のお知らせが届きました。この試験は金細工を学んでいくための素質があるかどうかをチェックするためのものらしく、デッサンしたり、紙コップを切ったりはったりして立体物を作ったり、ペンチで針金をお手本通りに曲げたり、ある言葉をイメージした抽象画を描いたり、いろんなことをしました。算数のミニテストもあって、ドイツ語で算数学んだことない勢からするとそもそも問題文から謎解きでした。
デュアルスタディ(Duales Studium)(3.5年)
週の半分大学に通いながら、残りの半分は実際の職場で実習を行う職業訓練。大学にも通うので、大学で学ぶことでしか取得できないような資格なども取ることができます。実習で発生する給料から授業料が支払われる仕組みなので、大学の授業料は実質無料となります。私立大学で学ぶことになるのですが、私立であるがゆえ授業料が高く、また公立大学で学ぶこととのメリットデメリットを比べてみたとき、公立大学で学ぶことのメリットのほうが大きいと判断したため、出願はしましたがそのまま先に進むことなく終わりました。
わたしが応募したのはIUという私立大学です。デュアルスタディの始め方は大学から探すパターンと実習先から探すパターンなどがあります。IUに出願するとIUの職員が一緒に実習先を探すお手伝いをしてくれます。出願は全てIUの応募サイトから行い、書類は全てそのサイトにアップロードする形で提出しました。わたしが提出した書類は、履歴書、大学の卒業証明(英語訳)、語学の証明書(B2)、顔写真、志望理由・自分の強み等の300字程度の作文などです。IUはドイツ全国規模の大きな私立大学です。いろんな都市にキャンパスがあります。巨大すぎるためか基本的に大学側からのリアクションが激遅でした。もろもろの書類を提出後、大学側から大学入学の資格があるかどうかのチェックをするとのことで待つよう言われたのですがいっこうに返事が来ず。ただただ待ちぼうけをくらっていたときに公立大学進学のメリットを知り、公立大学を第一志望として動き始めたタイミングでIUへの催促の連絡などを辞めました。(いまだにIUからはなんの連絡もありません😬)
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公立大学
デュアルスタディを第一志望としていろいろと奔走していたころ、知人の知人からその方の職場の大学生たちの話を聞かされました。要約すると、公立大学の学生でもデュアルスタディの学生と同じくらいの時間アルバイトとして働くことができること、授業料も私立に比べたら断然安いため、手元に残るお金がデュアルスタディの学生と比べて段違いで多いというものでした。
デュアルスタディのメリットでもある、卒業後にすぐ即戦力として社会にでることができたり、業界でのつながりを学生時代から持つことができるという部分も、公立の大学生であっても長期休暇を利用して実習などを個人的に行うことである程度の経験を積むことができるということです。
もちろんわたしも一度は公立大の進学を考えてみてはいたのですが、通学1時間圏内の大学は出願時にC1の語学証明が必要だったためあきらめていました。
しかし改めてそんな素敵な話を聞いてしまったので本当に公立大学はチャンスゼロなのか、B2でとりあえず出願できる大学はないのかをもう一度調べ始めました。ひとまずギリ通える範囲の大学をチェックしてみたところどうにかなりそうな大学を見つけたので(通学2時間)、心はすっかり公立大学進学へと様変わりしたのでした。(IUからなんの連絡もこないし…)
出願準備
この大学はオンラインでの出願を受け付けていたため、Uni Assistというサイトからオンライン出願しました。アップロードした書類は(たしか…)、
・大学の卒業証(英語訳)
・大学の成績証明書(英語訳)
・高校の卒業証明(英語訳)
・パスポート
・語学の証明書(B2)
です。必要書類の情報は大学のサイトに載っているはずなので一生懸命探すほかないです。出願時に手数料なども同時に払います。しばらくするとUni Assistからメールがあり、成績証明書の評価基準がわかる資料かサイトなどを再度送ってくれとのことでそれっぽい資料をメールにくっつけて返信しました。次の日くらいにはUni Assist側の審査が終わったこと、わたしの出願書類たちは大学へと引き渡されたことなどを知らせるメールが届きました。
わたしの志望学部は定員数のない学部(ohne NC)だったので、まもなくすると大学から応募者ポータルの利用案内と入学許可書(Zulassungsbescheid)がメールで届きました。
このポータル上で期日までに正式に入学手続きを行います。
語学について
出願時にはB2でよかった語学力ですが、入学手続きでC1のドイツ語力を証明する書類が必要なのでした。
この証明書類について認められていたのが、各公的機関の(およそ)C1のレベル。TelcでいったらC1 Hochschule、TestDaFだと最低TDN 4。これらの試験は試験日から結果をもらうまで1か月以上かかるため8月初旬には遅くても試験を受ける必要がありました。タイムリミットでいったら1か月ないくらい…🫠何はともあれ正確な入学手続きの期日がわからなければ試験に申し込むこともできないので大学に問い合わせをしたところ、DSHという試験の案内をもらいました。DSHとは各大学が外国人応募者に対して独自に用意しているドイツ語試験で、他のドイツ語試験同様、読む・聞く・書く・話すの項目で構成されています。わたしの志望大学で開催されるDSH試験の日程は遅めだったため、準備もたくさんできて合格の可能性が一番高いだろうということでこの試験に申し込みました。試験日は9月6日でお値段は140€でした。
試験準備として改めて語学学校に通いました。しかも2つ。
平日午前:
Volkshochschule(市営のいろいろ学べる学校) C1.1の授業
毎週火・水・金午後:
私立の語学学校 作文(火・金)、会話(水)の授業
試験1週間前には大学が試験対策講座を無料で開いていたため、そこにも通いました。
どうにもこうにも試験に受からなくてはやばい状況だったので、学校が終わってからも家でひたすら他大学のDSHの過去問を解いていました。DSHには決められた大枠での決まりはありますが、細かいところは各大学がそれぞれに規則をつくって行っているので、体感ですが大学ごとで難易度の差がかなりありました。わたしの場合DSHの試験で67%以上の正答率でもらえるDSH-2というレベルが必要だったのですが、この難易度のムラのせいで過去問ごとで自分の正答率も上がったり下がったり。激しく一喜一憂する日々に心がやられかけていました。どれが果たして今の自分の実力なのかが謎で、そしてなによりわたしの志望校の過去問が公開されていなかったため、実際の試験がどのくらいの難易度なのかもわからず不安もその分高まっていました。
わたしの大学では試験は2日に分かれて行われました。1日目に読み、文法、リスニング、作文のテスト、この1日目に57%以上の正答率だった受験者がスピーキングのテストを受けることができるという仕組みでした。
金曜日に1日目の試験、火曜日に合否発表、水曜/木曜にスピーキングのテストというながれでした。
合否にかかわらず火曜日に受験者全員にメールが届くとのことでしたが待てど暮らせどならぬ着信音…。夕方すぎてもなにも来なかったのでさすがにメールで連絡。翌朝返信があり、「あなたのメールアドレス抜けてて送れてなかったわ」と軽いお詫びとともに、わたしのスピーキングテストが今日の午前行われるとの連絡…😬
なんとか無事にスピーキングテストに間に合い、どうにかこうにか試験を終わらせ後悔しか残らぬまま大学を後にしました。
めちゃくちゃ愚痴なのですが、試験対策講座でスピーキングテストの内容はプレゼンですって先生が言っていたのに、いざ与えられた課題は「志望理由を説明せよ」でした…🤔😭1分半から10分、好きに話していいよと言われ、日本の大学に進学したときの志望理由も一緒に述べてねとのことでもはや就活の面接みたいな状況に完全にプチパニックでした。
試験後なぜプレゼンじゃなかったのかの理由を探せば探すほど、わたしの試験不合格という結論が色濃くなっていく気がして夜な夜な涙が止まりませんでした…。
結果的に無事DSH-2に受かることができましたが、いまだ納得のできないスピーキングテストです。
- 語学まとめ
試験対策で行ったことをまとめると、
・語学学校(週20時間とちょっと)
・毎日読みの過去問(1~2回分)
・シャドーイング(DW: langsam geschprochene Nachricht)
・作文や文法についてちょろちょろ勉強
試験日1か月くらい前から語学学校が始まり、過去問は試験2週間くらい前から開始し、1週間前くらいから過去問に沿って作文も取り組み始めました。
余談ですがわたしはビザなしでドイツに入国したので滞在可能な期間は3か月のみでした(8月13日まで)。入学許可書を入手したのが7月24日。大至急でビザをどうにかする必要があったので、とりあえず以前就労ビザを取得した際にメールのやり取りをしていた外人局のお姉さんにメールを送りなんだかんだでアポ(8月22日)をとりつけ学生ビザの申請をしました。メールのやり取り中に本来の滞在期限を超えてしまい内心「え、これ平気なん?いま職質されたら終わりじゃない???」とびくびくしてましたが、外人局に最初に連絡したとき滞在期日のことも伝えていたためお姉さんは承知の上でアポ日を指定してきたというロジックでなんとか自分を納得させていました…😐
ビザ申請時につっこまれたことは入学許可書だけでは正式な入学を意味しないということでした。入学のために2週間後のドイツ語試験に受からなくてはならないこと(DSH-2を取らなくてはならないこと)を伝えると、仮のビザ(Faktionsbescheinigung)を発行してもらえました。おそるおそる、もしこの試験に落ちたらどうなるのかを聞いてみると、大学入学の資格がなくなるためビザ申請もキャンセルしなくてはならず、つまりはビザがもらえないため日本に帰国するほかなくなる。とのこと。ここで2週間後に控えるドイツ語試験がドイツで生きていくための生死を分ける超重大なイベントへと進化したのでした。
入学手続き
ポータル上ですべて行いました。授業料もろもろの支払い(300€くらい)を済ませ、その振込確認書を新たに用意し、残りの書類はすでに手元にあるようなものばかりだったので、とくに苦労することなくすべての書類をアップロードしました。
ドイツでは保険加入が義務付けられているのですが、学生の場合30歳以下であれば法的健康保険に格安で加入することができます。わたしの場合、現状30歳以下なのですが、在学中に30歳を超えてしまうのでそのタイミングで保険のクラスの切り替えなどをしなくてはならず面倒くさいこと、30歳以上の法的健康保険はそれまでより倍以上割高になることもあり、最初から民間の健康保険に加入することに決めました。在学期間中、民間の健康保険に加入するとなると大学に法的な健康保険会社から発行される「法的保険加入免除(Befreiung)」の提出が必要となります。これは法的な健康保険会社へオンラインで申請することができ、このBefreiungは保険会社から大学へ自動的に送られます。申請時には民間保険の加入証明書が必要となります。
この保険のやりとりで少し躓きましたが無事すべてが完了して、大学入学が確定したわけです。長かった…。
時系列まとめ
2024年
1月中旬 金細工専門学校 出願
2月中旬~5月中旬 日本一時帰国
5月下旬 デュアルスタディ(IU) 出願
6月6日 金細工専門学校 適性試験
6月7日 金細工専門学校 合否発表
7月9日 公立大学 出願(Uni Assist)
7月23日 Uni Assist 審査通過
7月24日 公立大学 入学許可書発行
8月22日 学生ビザ 申請
9月6日 公立大学 語学試験
9月13日 公立大学 語学試験 合否発表
9月20日 公立大学 入学手続き完了
最後に、ドイツで大学進学を考えているお方へ、ドイツ語で書かれている大学のサイトから必要な情報を正しく読み取るのってとっても大変ですよね…。それなら直接大学に問い合わせをしちゃうのが手っ取り早いです。そして有益な情報を得ることができるということをお伝えしときます。完全実体験ベースでのアドバイスですが🤓
ドイツ語がわからない時は英語で送ってもいいと思います。大抵のドイツ人英語できるので。回答のクオリティは対応してくれる人に依存しまくります。めっちゃ対応いい人に当たることを祈ってメールを送りましょう👍ホスピタリティ的なものもないので行間を読んでくれる期待もしないほうがよしです👌
日本に一時帰国する人の帰国前、ドイツ再入国後の心境を記録する。
本日の日付2月11日です。わたしは4日後にドイツのフランクフルト空港から日本に向けて旅立ちます。10時間を超えるフライトの先には2年ぶりの我が故郷、わくわくしていないといえば嘘になりますがなんともいえぬ不思議な気持ちがここ数日続いているのでなんとなく筆をとってみたしだいです。
なぜワクワクだけの気持ちじゃないかといえば、日本滞在の長さが影響しているのではないかと思います。約3か月の滞在となる予定ですが、ドイツの今のおうちを3か月開けるとなると、家中の大掃除をしてから出国したいなんて思ってしまい、その大仕事を前に心が少し折れているということ。パッキングがまだ終わっていないそわそわ感、友人に渡したいと思っているお土産などもまだ買いそろえていないので、出国前にやるべきことが山積みのように思えてきています。なんだかげんなりしています。
今回はパートナーとともに日本に行くのですが、ドイツの流儀でうまくやってきたわたしたち、自分でいうのもなんですがわたしは柔軟性のあるほうで、ドイツ流を受け入れながら現在暮らしています。日本で3か月、日本の文化に揉まれながら一緒に過ごすことで、なんらかのすれ違いや喧嘩などが起こってしまわないかもかなり不安な点です。
あとはわたしは現在絶賛ニート中なため収入がありません。貯金を崩しての帰国となるので、なにかをするたび、どこかへ行くたびに減っていくであろう口座残高に恐怖を覚えているというのもあるかもしれません。
とりあえず日本帰国前のわたしに現在の心境はこんなところです。
あたりまえですが親に会えること、友達にあえること、納豆を食べられること、コンビニにいつでもいけること、すべてが楽しみです。
そして本日6月13日、帰国後なんだかんだでちょうど1か月が経ってしまいました。
再びドイツに戻ってきたわけですが、なんで戻ってきたかというとドイツが恋しいからとか、ドイツでの暮らしに戻りたいとかでもなく、単純に帰りの飛行機チケットをすでに買ってしまっていたからです。もしチケットを買わずに日本へ帰国していたなら日本の住みやすさに心が奪われて二度とドイツに帰ってこれなかったかも知れないといっても過言ではありません。
入国審査で手こずってしまったので到着後1時間もたたずドイツのことが嫌いになりかけました。その後空港内のトイレに行ったら日本のトイレとのギャップがすごすぎて今後この国で暮らしていけるのか不安になりました。ウォシュレット、やっぱり恋しいです。まあ人間すぐに慣れてしまうもので、今となっては可もなく不可もないドイツのトイレに対して何を抱いているわけでもありませぬ。
日本に戻ってノスタルギーな気持ちは意外とわきませんでした。といっても不思議な感覚で、ドイツでの2年間をまるで夢の中で過ごしていたかのような、一時帰国中は圧倒的”日常”の日々でした。
喧嘩は予想通り数回したけど、仲良く帰国出来て結果オーライです。
帰国後1週間ほど睡眠サイクル狂ってしまっていたので、次回があればちゃんと余裕をもって帰国後のスケジュールを立てておきたいと思います。
ドイツ語を話すときに必ず迷い込むラビリンス
わたしはドイツ語が大好きです。だからドイツにドイツ語を勉強しに来ました。
一番の推しポイントは発音が愉快だというところです。ドイツ語はアルファベットをそのままローマ字読みしてもどうにかなる、日本人にとても優しい言語です。しかし日本人にとっては馴染みのない発音っていうのも何種類かあります。例えば「R」の発音は、のどに詰まった痰を「カーッペッ」するときのカーのときの音によく似ています。
ドイツ語のリズム感っていうのもとても好きです。そもそも日本にいるとドイツ語を聞く機会はそうそうないかもしれません。数少ないドイツ語チャンスがヒトラーの演説だったり、春香クリスティーンのネタだったり、勢いと圧が強い言語だという印象をお持ちのかたも多いかと思います。たしかに、発声、発音的にどうしても威圧感がでてきてしまうことは事実です。先に触れた「R」も勢いつけて発音すると発音しやすかったりします。ただし文全体がずーっと威圧的であったりするわけはなく、文のなかで変調子のようにぴょこぴょこと厳つい音が出てくるのが可愛いポイントなのです。ピョコピョコしつつ、いきなりなめらかな発音が続いたりと、ドイツ語の文を聞いているとなんだかラップを聞いているみたいな不思議な心地よさがあったりします。ドイツ語自体が音楽だなあなんてよく感じるのです。
ご興味ある方はこちらを参考までに。ドイツのニュース番組です。日本の月へのロケット発射のニュースです。
そして文法でいうと、動詞以外の品詞のポジションには例外を除いて絶対的な決まりがありません。これは日本語にとてもよく似ているなあと感じるポイントです。
例えば以下の文、
今日は仕事終わりにレストランで友達と一緒にご飯を食べる。
この文を、要素ごとに分けると…
今日は / 仕事終わりに / レストランで / 友達と一緒に / ご飯を / 食べる。
となります。これらの要素を入れ替えることで文として強調したい内容を変えることができるのは日本語の柔軟で楽しい点です。
仕事終わりに今日は友達と一緒にレストランでご飯を食べる。
レストランで今日は仕事終わりに友達と一緒にご飯を食べる。
ドイツ語もこの部分に関してはかなり似ていて、動詞やある一定の品詞は固定の場所が用意されていますが(例えば動詞は基本的に2番目に置かなければならない)、その他に関しては自由で、日本語と同じようになにを強調したいかによって語順を入れ替えることができます。
しかし理想的な語順というのも存在していて、上記のようになにかを強調したいなどの意思がない場合に、自然でネイティブ的にしっくりくる語順というやつです。
そしてドイツ語を勉強するうえで一番のやっかい要素は、名詞に性があることと、冠詞の存在です。名刺は女性名詞、男性名詞、中性名詞の3つがあり、名詞は基本的に冠詞(英語でいう a,an,the)とセットで使わなければいけません。
なによりやばいのが、名詞の性と名詞の文の中での役割によってこの冠詞が変化するということなのです。
さっきの例文をドイツ語にすると下記のようになりますが、
Ich esse heute nach dem Feierabend mit meinen Freunden in dem Restaurant.
この文の中で「レストランで」は、場所を示す役割を持っているため、demという形に変化しています。
対して、
私は今日レストランに行く。(Ich gehe heute in das Restaurant.)
このとき「レストランに」はどちらかというと場所の方向を示す単語として働いています。なので冠詞もdasという形で使われているのです。
このややこしさを上手くお伝えできている自信がまるでないのですが、要はドイツ語を話すときの脳内は正しい文を組み立てるためにフル回転しているということです。
ドイツ語を喋りながら、語順を意識して、冠詞の変化を意識して、発音を意識して、イディオムを意識して、、、とやっていると自分が使った動詞さえ文後半で忘れてしまいます。
わたしは論理派とは真逆の人間です。なにか言いたいことがあったとき、その内容が脳内でパッとイメージ化され、そのイメージを言語を用いて説明するということがわたしの話をするプロセスなのですが、このときドイツ語を使うとなると大変で、イメージの断片の単語化は割と簡単にできるのですが、問題はその先で、どの語順で、冠詞はどの変化で、動詞に見合った前置詞は何か、、、、などの細かなことまで一瞬で判断できないのです。
だけどイメージと伝えたい単語は頭の中にすでにあるため、勢いで話し始めてしまって、話している途中で自分でもわけわからなくなって頓挫する、もしくは相手の読解力にすべてを託すということがよくあります。
この状態を脳内で迷子になったとわたしは呼んでいます。というお話です。
トライ&エラーで頑張るっきゃない
アボカドを育てる
わたしは少しの間、ドイツのお寿司屋さんで働いていました。
海外のお寿司は日本のものとは少し違っていて、「寿司」といえば握りではなく巻きなのです。
そして具が一種類程度の細巻きや数種類の具が巻かれた中巻き、太巻きではなく、いわゆるカリフォルニアロールのような海苔が内側、お米が外側になっている巻きずしがポピュラーです。
寿司を醤油につけて食べるという基本的な部分に関しては日本と同じですが、そもそもお寿司自体にソースがかかっていることがほとんどです。そのソースに加えて、醤油皿に寿司をダイブさせて食べるのがドイツ流です。(たぶん)
余談ですが、家で寿司パーティーをしたとき、用意していた酢飯がなくなってしまい急遽お米を炊き、すし酢を混ぜずに食卓へもっていったところ誰にも何にもいわれなかったので、もしかしたら寿司=酢飯というのもドイツではあまり知られていないのかもしれません。
大いに話がそれてしまったのですが、要するに日本の寿司と海外の寿司は結構違っていて、ドイツではとにかく寿司にアボカドが使われることが多いのです。ベジやビーガンの寿司の取り揃えについてはどのお寿司屋さんでもデフォルトなので、お魚の代用として、サーモンのお供としてたくさんのアボカドたちがドイツのお寿司屋さんでは消費されているのです。
ってなわけで、お寿司屋さんで働いていると日々捨てられてゆくアボカドの種をいやでも毎日目撃してしまうわけです。
植物の種子にまで情がわいてしまうほどわたしは情の深い人間ではないのですが、まるまるとした大きなアボカドの種を見ていると「こいつらにも土にうめたら根を張って芽を出すポテンシャルがあるのかなあ。捨てられていくのもったいないなあ。」などと思えてきてしまい、どちらかといえばもったいない精神でアボカドの種をお寿司屋さんから数個救出し我が家で育て始めたのです。
我が家にはベランダがありません。なので完全室内での栽培です。水耕栽培から始め、根と芽が出てきたタイミングで土に植え替えました。


植物に関してはずぶの素人だったのでアボカドたちのためにも栽培を始める前にいろんな人のブログを読んだりし、それを実践してはみましたが我が家のアボカドは元気いっぱいとはいえない様子。

ひょろひょろと上にばかり伸び続ける幹、新しい葉っぱを頭からはやしては、下のほうの葉っぱを次々と落としていくアボカドたち。果たしてこれが健康で一般的な姿なのかも判別つかず、なんとなく枯れていきそうな雰囲気はなかったのでしばらく放置してしまいました。数か月たったのちも相変わらずで、てっぺんから新しい葉をだしては生やした分の葉っぱと同じだけの古い葉を落とす日々。冬で日照時間少ないなか、まあしょうがないかと傍観していたわけなのですが、さすがにこれ以上”上にだけ”成長していってしまうと、家の中だけでは管理しきれなくなりそうだったので剪定をしてみることにしたのです。
剪定についてもユーチューブで実際のシーンを見て予習しました。生きている植物をハサミで切るというのは、植物初心者としては、初めてセルフでピアスを開けたあの日の気持ちが呼び起されるような、妙なドキドキ感があったのです。
手始めに特にひょろながだったアボカドだけにハサミを入れてみることにしました。ちなみに我が家は最上階ということもあって冬でも日中20度くらいあるので春を待たずの実行となったわけです。

現在のアボカドです。どうでもいいですがこいつの名はアボです。
今までの葉っぱしかでてこない新芽とは違って、枝になっていく少し太めのブツがにょきにょきし始めました。葉っぱを2枚だけ残して切ったので、少ない葉っぱで新しい枝が出てきてくれるかの不安はありましたが、剪定後数日で枝の赤ちゃんがもっこりしてきたのでよかったです。ひとまず葉っぱを増やしてもらって、太陽いっぱいの時期に備えてほしいなというところです。
ほかのアボカドたちもいずれは剪定して観葉植物として部屋で映えるいい感じの樹形をめざしていければと思う所存です。
アボカドの先輩たちからのアドバイスは随時受付中です。よろしくお願いします!